韓国伝統のパッチワーク
ポジャギ 174
光を通すと驚くほどのダイナミックな構図に出会い、驚きを隠せません。たった1枚のポジャギがあっという間に空間を支配してしまうようです。
衣服を縫う際に余ったハギレをつなぎ合わせ作られるポジャギ。
古来の使い方は包んだり、覆ったり、敷布として…日本でも人気のポジャギはカーテンの代わりに窓辺や壁に掛けたり間仕切りや額装にして…いろいろなアレンジで楽しまれています。
こちらのポジャギはサムべという大麻で作られた現代のポジャギです。大胆で個性的な配列と色の組み合わせは若い作家の手によるもので少々粗目の縫い目はご了承ください。ザクザクと白の糸の縫い目がおもしろいです。
薄いブルーの布枠にカラフルなパーツがたくさん配列されています。
黄緑、ピンク、グレー、紫…自由な色、自由なカタチ、伝統の縫い目ではない自由な針目。
ひとつの角に細長紐がついています。ポジャギの本来の用途である包むための結び紐で四隅に有るものですが、作家の意向で1本だけつけられています。およそ16cmの長さ。
すべてのポジャギに共通して言えるのですが平台に置いて見たとき、光を通して見た時の印象が全く異なるのです。白やキナリのモシのポジャギとはまた違う素朴で力強さを感じる個性的な1枚です。
サムべは日本で一般的に麻とよばれている大麻(おおあさ)のこと。
植物の「茎」です。茎からとりだした細長い繊維を1本1本丁寧に糸に紡ぎ織物が作られます。独特な色は天然の染料で染め上げています。時折茎の繊維が見えるものもあります。
モシで作られたポジャギの柔らかで軽やかな印象ではありませんがざっくりとした織に素朴さと力強さを感じるサムべのポジャギです。
こちらは比較的薄手で軽やか、風にはらむ姿を楽しんでいただけます。
©TBS Eye Love You
風と光を運ぶポジャギ…
ポジャギを通すと風はやわらかく、光に透かすと縫い目が浮き出て立体的にも見えとても美しいのです。
日の差し方による表情が異なりじっと見つめてしまいます。
朝のひかり、昼のひかり、夕方のひかり、夜の星、灯りをともしたひかり…
それぞれの時間、それぞれの風と光をお楽しみください…。
小さなアイテムですがいろいろな使い方のできる伝統の知恵を生かしたファブリックです。
気分や季節によって気軽にインテリアの雰囲気を変えてくれます。
伝統を暮らしにプラスしてください…
□ 素材:韓国麻100%
□ サイズ:約106cm×105cm
□ 取扱いについて 水洗いできますが、シワを伸ばすためには必ず半乾きのときにアイロンをおかけください。アイロンの温度は麻類は高温(スチーム可)です。多少の色落ちがございますので単品でお洗いください。手洗い。染の工程上色むらが多少見受けられる場合がございます。決して不良品ではございません。天然素材の生地の特性上、ネップや傷に見える箇所がある場合がございますが不良品ではありませんので予めご了承ください。ネップとは、生地の表面にぽっこりとした繊維の節が生地表面に出たものを言います。自然な素朴な味としてご理解いただけましたらと思います。