韓国伝統のパッチワーク
ポジャギ 212
衣服を縫う際に余ったハギレをつなぎ合わせ作られるポジャギ。
古来の使い方は包んだり、覆ったり、敷布として…日本でも人気のポジャギはカーテンの代わりに窓辺や壁に掛けたり間仕切りや額装にして…いろいろなアレンジで楽しまれています。
サムべの布を用いミシンで縫製されたポジャギです。なんといっても目を引くのは大胆な構図とアースカラーで統一された色。茶色・ベージュ・グリーン・黄土の暖色系にネイビーを染められた布の中にネイビーを合わせ和らいだ印象です。
こちらは長きにわたりキュバン工芸品を作り続けられた方の作品です。新しい工房とのうれしい出会いがです。偶然ご縁が繋がりはじめてのご紹介になります。今までとは少し作風が違い、湿度感を感じる大人の雰囲気を持つポジャギです。
サムべは日本で一般的に麻とよばれている大麻(おおあさ)のこと。
植物の「茎」です。茎からとりだした細長い繊維を1本1本丁寧に糸に紡ぎ織物が作られます。独特な色は天然の染料で染め上げています。時折茎の繊維が見えるものもあります。
モシで作られたポジャギの柔らかで軽やかな印象ではありませんがざっくりとした織に素朴さと力強さを感じるサムべのポジャギです。
▽平台に置いた表情
風と光を運ぶポジャギ…
ポジャギを通すと風はやわらかく、光に透かすと縫い目が浮き出て立体的にも見えとても美しいのです。
日の差し方による表情が異なりじっと見つめてしまいます。
朝のひかり、昼のひかり、夕方のひかり、夜の星、灯りをともしたひかり…
それぞれの時間、それぞれの風と光をお楽しみください…。
小さなアイテムですがいろいろな使い方のできる伝統の知恵を生かしたファブリックです。
気分や季節によって気軽にインテリアの雰囲気を変えてくれます。
伝統を暮らしにプラスしてください…
●どうぞ、よみものもあわせてお読みください
□ 素材:韓国麻100%
□ サイズ:約68cm×120cm(吊布含まず) 吊布がご不要な場合はハサミで縫い目を切られてください。
□ 取扱いについて 水洗いできますが、シワを伸ばすためには必ず半乾きのときにアイロンをおかけください。アイロンの温度は麻類は高温(スチーム可)です。多少の色落ちがございますので単品でお洗いください。手洗い。
染の工程上色むらが多少見受けられる場合がございます。決して不良品ではございません。
天然素材の生地の特性上、ネップや傷に見える箇所がある場合がございますが不良品ではありませんので予めご了承ください。ネップとは、生地の表面にぽっこりとした繊維の節が生地表面に出たものを言います。自然な素朴な味としてご理解いただけましたらと思います。